Battedball Pitching Stats

良いコラムを見たので・・・




E田中投手やC前田投手は
・バットにボールを当てさせる割合が少ない(三振割合)
・バットにボールを当てられても、リスクの小さいゴロが多い
・四球で走者を出さない(与四球割合)

渡米前のダルビッシュ投手はこの傾向が2〜3年続き相手打者を圧倒。
この3つの資質を併せ持つのはきわめて珍しい。

2013wOBA

2013年シーズンも前半戦が終了。

統一球の仕様変更もあり、
2013シーズンの得点期待値を基に各事象の得点価値を算出(LWTS)。
下の表は2013年各イベントが得点期待値をどれだけ増減させたか見たものになる。




その値を元にwOBA算出係数に加工。



wOBA算出式は以下となる

wOBA(2013NPB版)=(0.691*(四球−故意四球)+0.724*死球+0.947*失策出塁+0.848*単打+1.293*二塁打+1.728*三塁打+2.064*本塁打)/(打数+四球-故意四球+死球+犠飛)


CLのwOBAは以下のとおり(200打席以上、失策出塁込み)



Sバレンティン、Deブランコの値はすさまじい。
G阿部も捕手として相変わらず規格外の貢献。


同じくPLのwOBA(200打席以上、失策出塁込み)




ロッテのコンバートに対する私見

ロッテ伊東監督のチーム運用が非常に興味深い。
4月18日に二塁守備に思い入れのある井口選手を、DHを経由してファーストに転向させた。
さらに、4月25日には昨年遊撃のレギュラーをつかみ取った根元選手をセカンドに
コンバートさせている。
二遊間を含む3ポジションのコンバートをシーズン中に行うのは異例だ。
ちなみに、根元選手のコンバートを行った4月25日以降、
11勝3敗でパ・リーグ首位となっている(データは5月12日まで)。


1.打撃面の影響

コンバートの影響を攻守両面で検討していこう。
攻撃面での成果は潜在的な弱点を解消した点に尽きる。
(データは5月12日まで)





最大の恩恵を受けたポジションはファーストになる。
一塁はコンバートを実施しなかった場合、チームの足かせになる
可能性が高かった。

上の表は、2013年各球団の主な一塁手の打撃成績とパ・リーグ各ポジションの
打撃成績になる(複数ポジションを守った選手は、守備イニングを基に割り振り)。
ロッテ一塁手は軒並み低調で、コンバートされた井口選手の補てんがなければ、
大きなマイナスを計上していただろう。
一塁手は打撃力の高い選手が多く、打力のある選手を確保できないと、
他チームに大きな差をつけられるリスクがある。

今のところ、井口選手の攻撃力は申し分なく、他チームの一塁手と遜色ないか
それ以上の成績となっている。
大きなマイナスを覚悟しなければならないポジションを、コンバートによって回避したのである。
優勝及びAクラスを狙う上で、マイナスを計上するポジションを作らないのは肝要だ。
特にロッテの様な突出した成績を残す選手が少ない場合、
大きなマイナスを計上するポジションが出来ると、競争力を一気に失うことになる。



2Bの根元やSSの鈴木はポジションに求められる打撃力を保持しており、
打撃面で大きなマイナスを計上する見込みは小さい
(根元選手は昨年並みの打撃を再現出来れば、より多くの見返りも期待できる)。

その他のポジションでは、捕手と三塁がマイナスを抱えているが、捕手は里崎選手の
復帰次第でマイナス幅を縮小できる見込みもある。
コンバートは、攻撃面の弱点を軽減した施策と言えるだろう。



2.守備成績から見たコンバート



次に失点抑止面の影響を見ていこう。上記はパ・リーグの投手成績となっている。
ロッテの投手陣は失点率、FIPともに平均程度の内容となっている。
守備の成果を見る上で注目したいのはDER
(DER=本塁打を除いてグラウンド上に飛んだ打球のうち、どれだけを野手がアウトに
したかを表す指標。チームの守備力を表す指標として用いられる)
DERを見るとロッテの守備力はリーグ平均並みとなっている。





上の表はパ・リーグ投手のbatted ballデータになる。ロッテ投手は三振がそれほど
多くなく、(外野)フライの割合が非常に多い。投手の責任範囲を鑑みると、
それほど褒められた内容ではなく、潜在的にリスクを負っている。
打球を加味したxFIP(被本塁打による揺らぎを補正したFIP。
外野フライに一定の割合の本塁打を見込んで計算)だと、評価を更に落とすことになる。




投手力に限界がある編成で、守備でどれだけ投手をサポート出来ているのだろうか。
パ・リーグ各球団の打球処理を表したのが上の表だ。
今のところロッテの守備は、内野ゴロの処理に課題があり
(平均的な守備力に比べ、10.9失点増加)、
外野守備はリーグでトップクラスの数字(平均的な守備力に比べ、7.6失点抑止)
となっている。

内野のゴロ処理はリーグワーストで、伊東監督が内野のコンバートに着手したのは
合理的な判断だろう。




ここから守備の面からコンバートを考えていこう。
上の表はコンバート前後のチームDERを表している。
(コンバート後は4月25日〜5月12日までのデータ)

インプレーがアウトになる割合が大きく上昇し、守備力の向上が見て取れる。
守備力の上昇をコンバートと結びつけたくなるところだが、実態は期待とはいささか異なる。




この期間の投手のパフォーマンスを見たのが上の表だ。
DERを押し上げたのは、投手成績の向上も一因のようだ。
コンバート前に比べ、内野フライの割合が上昇し、ゴロの割合も増加している。
(内野フライはほぼすべての打球がアウトになり、フライよりもゴロの方がアウト
を取りやすい)




実際の打球処理を見たのが上の表になる。ロッテの強みである外野手の守備力が際立っている。
DERの向上は外野フライをアウトにする割合が大幅に向上したのが大きい。
一方で、コンバートの効果が期待された内野守備力はBatted ballから見て取れない。
内野守備は今のところリーグの平均的な処理率に届いていない。
ただ、これでコンバートが失敗とするのは早計で、あくまで限られた期間の値でしかなく、
成果が出るのか判断するには、もう少し時間が必要だろう。
(個人の守備能力をUZRで判断するのも、もう少しデータが必要)

ここ数年、ロッテ二遊間の守備力について指摘されることが多かった。
データ面からも内野の組み換えを実施したのは、正しいと言うことは出来る。
昨年もレンジ・ゾーン・Batted ballデータのいずれもが井口・根元両選手の守備による
悪影響が少なくないことを示していた
(UZRで2B井口選手がマイナス13.5、SS根元選手がマイナス20.2−
セイバーメトリクス・リポート2
より)。

ただし、実績を積んだベテランや主力選手を納得させ配置転換するには、
現場運用者としての器量が必要だ。経験やデータから「問題を把握すること」は比較的容易でも、
「問題を解決する」のは非常に難しい。
問題を認識しても選手との力関係や編成的な制約で手が付けられないケースは多くあるだろう。
シーズン中にもかかわらず、この問題の改善を目指し、”決断した”のは見事というほかない。
今回のコンバートは“内野の守備力”をシーズン中に解決する可能性があった、
唯一の選択肢だっただろう。

一般的に監督は一年目の求心力が最も大きく、
伊東監督は自らの裁量で判断を下せる唯一のタイミングだったかもしれない。



3.現場運用で補える範囲

今のところロッテは下馬評を覆し、パ・リーグ首位に立っている。
この結果が実力かどうか判断するのは、今の時点では難しい。
ただ、少なくともチームを戦える位置に(運や巡り合わせの要素が強くても)導いたのは確かだ。

現場運用権しかない監督が、シーズン中に行える施策は限られている。
主なものは以下になるだろう。

〜手層を考慮したチームの最適運用
▲皀船戞璽轡腑鶸浜
作戦及び投手起用など
ご存戦力の再評価(掘り起こし)

本質的にチームの実力を過不足なく発揮させるのが“監督の役割”だろう。
この中で状況を改善出来る唯一の方法が、い隆存戦力の再評価(掘り起こし)になる。
投手では西野を筆頭に、大嶺などをしっかりと戦線に投入し成果を挙げている。
野手でも鈴木の抜擢で手のつけられなかった二遊間の(守備)問題に正面から取り組んだ。

今回のコンバートは打撃面で成果を出し、リーグ平均並みの内野守備を実現するだけで、
30〜35前後の失点抑止が可能なはずだ。
これが実現すれば、エース級の投手を1.5枚補強するのと同等の成果が見込める。

もちろん、この差分は二遊間の守備面のマイナス(昨年ベース)をゼロにするだけだが
(マイナスをゼロにするのは、ゼロからプラスを生み出すよりも手をつけやすい)、
「打撃のマイナスポジションの打ち消し」「二遊間(内野陣)の守備力向上」さらに
「二遊間の世代交代」と、一石三鳥の可能性を秘めている。
現場運用の判断でこれほど大きな見返りがあるのは珍しい。
たとえ成果が出なくても、「二遊間の世代交代」というチームにとって避けることのできない
課題に着手したことになる。




各チーム100試合余りを残す状況で、ロッテが優勝を狙える実力を備えたと
判断するのは無理がある。
ただ、伊東監督は既存戦力の掘り起こしで、シーズン前に考えられていた戦力差を改善した。
さらに、コンバートによって、内野守備で見返りを得る“次の弾”も用意した。
ここまで現場運用者として、打てる手は打っている。

西武監督時代を含め、就任一年目に眠っていた(あるいは期待されている)素材を
上手に戦力化しているのは、伊東監督の優れた点だろう。
これは年間運用能力とは別の資質と言える。限られた補強しかできなかったロッテ編成にとって、
伊東監督の招聘は最大の“当たり”だったかもしれない。











糸井選手を中心としたトレードの私見

1月23日に日本ハム・オリックスでトレードが成立。
日本ハムから糸井外野手・八木投手、オリックスからは
木佐貫投手・大引内野手・赤田外野手がそれぞれ相手球団に
移籍する。リーグトップクラスの選手(恐らく2012年パ・リーグ
で最も貢献のあった選手)を巻き込んだ今回のトレードについて
検証していく。

最初にどちらがこのトレードを持ちかけたかについて・・・
糸井選手を含んだトレードを他球団が打診することは考えにくく、
日本ハムフロントが持ちかけたと考える方が自然だろう。また、
糸井選手放出の検討&トレード後の編成を考えると、日本ハム主導
の方が物事の説明が付きやすい。


糸井選手のトレードを決断した要因を挙げてみたが、

◆糸井選手放出の背景
〆オフを含めたポスティング要求
FA取得期間
若手選手の出場機会
ぅ撻ぅ蹇璽
2012年の優勝
三遊間の弱体化

恐らく,球団にトレードを決断させた主因だろう(それ以降はト
レードの正当性を高める要素にしかならないかもしれない)。オフに
入った直後にポスティングを求める報道が出るなど、糸井選手側か
らポスティング要求が強まるのは間違いないところだ。日本ハム
はメジャーリーグ移籍に寛容だが、投資をしっかりと回収している。
ダルビッシュ投手の移籍では、金銭(ポスティングフィー)の見返
りがあり、田中賢介選手に関しては、コストからみた得失点への貢
献に陰りが見えた時点での放出と見ることもできる。また、フロント
は海外FAを想定して準備を進めることも可能だった。
ただ、糸井選手のケースは、投手からの転向でFAまで余裕があるこ
とに加え、現在のコストパフォーマンスが非常に優れていたことも、
球団が簡単にメジャー移籍を容認出来なかった理由かもしれない。


1.トレードの野手評価

単純に今回のトレードでどちらの球団が得をしたのだろう。投手と
野手を含めたトレードなので単純な比較は難しいが、2012年のパ・
リーグ各選手のWAR(Wins Above Replacement)を算出したので参考
に見ていこう。WARは野手なら打撃・走塁(今回算出は盗塁のみ)・
守備・POS補正・控え選手との比較した打撃能力の各要素から、控え
選手に比べどのくらいチームに勝利をもたらしたのかを表すもので
ある。投手は守備の関与しない与四死球・奪三振・被本塁打3つを
ベースに、守備から独立した評価(FIP)が元になっている。

今回のトレードに含まれる3名の野手WARは以下のとおりである。


糸井選手の8.0WARはパ・リーグNo.1で、投手を併せても2012年最も
チームの勝利に貢献した選手と言って良いだろう。
大引選手の2.3WARはレギュラー選手としてはまずまずの数字だ。

つづいて今回のトレードに含まれる2名の投手WARは以下の数字になっ
ている。



2012年の木佐貫投手は2.7WARを計上。控えの先発投手に比べると
20以上の失点を抑えた計算で、かなりの貢献をしているのが分かる。

今回のトレードの中心である、糸井−大引&木佐貫のWARは8.0対5.0と
オリックスが得をしているように見える。

ただ、1年だけの成績を見くらべても選手の実力を見誤る可能性がある。
少し長い期間で選手の特性を掴んでいこう。
最初は糸井選手の攻撃についてである。



糸井選手は2009年にレギュラーを獲得してから高出塁率をベースに攻撃
面で大きな貢献をしてきたのが分かる。リーグの平均的な打者に比べて
も(wRAA)、ここ3年は少なくとも30得点を上乗せし、控え選手レベル
と比べる(wRAR)とその利得は膨大なものになる。POSを加味したRARに
なると毎年40得点を上乗せした計算で、ダルビッシュ投手の在籍時は投
打の両輪として、移籍後は大黒柱としてチームを支えた。リーグでも数
少ない他チームに決定的な差をつけられる選手の一人と言える。




対する大引選手は健康を維持さえできれば、リーグの平均程度の打力があ
る選手と言える。糸井選手に比べるといささか物足りなく見えるが、ポジ
ション(ショート)を考えると、この打力は見逃せない魅力となる。ポジ
ションを加味したRARで見ると控えレベルの選手に比べ、毎年20得点前
後の上積みが期待できる。ショートとして見込まれる打撃を備え、攻撃で
大きなマイナス(弱点)を作らない選手と言えるだろう。




2012年の赤田選手は極度の不振だったが、一昨年はまずまずの貢献をして
いる。昨年のBABIPは余りに低く、復調に期待しても悪くはないだろう。


◆守備評価



攻撃と合わせて守備評価をしなければならないが、残念ながらUZRは2012年
しか計測していない。ライト糸井選手の守備力はパ・リーグでも図抜けてい
る。ただ、2012年パ・リーグのライトは、レギュラーの決まらない球団が複
数あることなどを考慮すると、ややこの値は大きく出過ぎている可能性があ
る(特に守備範囲面)。それでも、糸井選手の守備力は傑出したものがあり、
来年以降もライトで起用されるならチームの失点抑止に貢献してくれる見込
みが強い。

大引選手は遊撃手として、平均的な守備範囲と(守備範囲内で)堅実にアウ
トを積み上げる能力を持っているようだ。遊撃手として求められるレベルを
攻守両面で体現できる選手と言える。



2.トレードの投手評価

野手につづいて投手評価に移る。




木佐貫投手の指名は日本ハムフロントのしたたかさを感じる。木佐貫投手は
2010年オリックス移籍以降、過小評価をされ続けた投手だろう。3年で400イ
ニング近く投げ、三振割合(K%)、四球割合(BB%)など投球内容は及第点。
FIPベースでもかなりの貢献が見込めそうだ。さらに、ゴロの割合が高く、
一時期の力は無くなった日本ハム内野陣ではあるが、さらに失点を抑える可
能性もある。昨季の日本ハムは4番手以降の先発投手に苦しんだが、木佐貫
の加入でローテーションだけでなくブルペンの負荷も軽減されそうだ。



一方の八木投手は木佐貫投手とは対照的に上積みはほとんど見込めない。
昨年もローテーションの穴埋めなど限定的な起用に留まった。左腕と言うこ
とでチャンスはありそうだが、札幌ドームや日本ハム守備陣のありがたみを
感じるシーズンになるかもしれない。



3.チーム事情(オリックス)





糸井選手の獲得で、弱点だったライトを他球団に対して強みとなるポジション
に替えた。ライトだけで70点前後の得失点改善が見込め、昨年ベースでもこれ
だけでチームは5割復帰となる。昨年は坂口選手の故障に端を発し、外野のやり
繰りに頭を悩ませていただけに、攻守でトップクラスの糸井選手が加入するこ
とは、選手起用の面で新人監督の負荷を下げるだろう。



最大の懸念事項は大引選手の抜けたショート。昨シーズンは大引選手を除くと、
安達・縞田選手などが遊撃を務めたが、1年間レギュラーが務めるかは未知数。
守備機会が多いだけに、求められるレベルに達しなければ全ての目算が狂うこ
とになる。即戦力ドラフトを続けてきた成果が試されることになるだろう。
また、ローテーションは寺原・木佐貫を失い稼働&質ともに他球団に対抗でき
るか不透明だ。




4.チーム事情(日本ハム)





糸井選手の抜けたライトの後任は、杉谷選手が筆頭候補だろう。その他にも
鵜久森・谷口両選手も控えている。また、レフト中田選手のコンバートはある
かもしれない。中田選手のコンバートが可能なら、LFにDeNAから移籍した北選
手を起用するなど、オプションは多くありそうだ。今季のライトに関してフロ
ントは、弱点にならないような成績を期待しているだろう(数年後に利得を稼
げるようになれば理想的)。



二遊間は田中選手の移籍と金子選手の故障を大引選手の加入と西川選手を中心
に採算を取りにいくだろう。日本ハムの遊撃手は守備面での貢献は大きいが、
攻撃が伴わず収支が大きなマイナスに陥っている。セカンドを含め大引選手を
上手く起用出来れば、弱点補強につながりそうだ。二遊間にはファームから
続々レギュラー候補が出てくるだけに、将来のバックアップ要員としても需要
はあるだろう。

ローテーションに木佐貫投手が加わることにより、糸井選手が生み出してきた
ある程度の得失点を埋め合わせる目処が立ちそうだ。



5.トレードの総括

今回のトレードは、両球団のニーズを良く満たした良いトレードではないだろ
うか。

オリックスは主力が28〜30歳前後に固まり、ドラフトでも即戦力を中心と
した補強が続いていた。ファームに有望株も少なく、相対的にチーム力は落ち
ていく見込みが強い。ここ1〜2年で優勝を狙わなければならない苦しい状況
だったが、糸井選手の取引でその可能性が広がった。もちろん、オリックスに
もリスクは存在する。貢献はあるが海外移籍を目指す糸井選手の獲得に加え、
先発の柱とレギュラー遊撃手を放出しなければならなかった。

日本ハムフロントにとってもオフに糸井選手を放出する予定はなかっただろう。
ただ、今回の放出で、利得を大きく稼ぐ選手を中心に他のポジションはマイナ
スを作らないスタイルから、より弱点の少ない編成にシフトした。北海道移転
から小笠原道大(現巨人)、稲葉、ダルビッシュ(現TEX)、田中賢(SFマイ
ナー契約)と膨大な利得を稼ぐ中心選手が存在したが、糸井選手の放出でその
スタイルをいったん放棄することになるだろう。もちろん、その候補(吉川、
中田、陽など)はいるが、不確定要素が多い。加えて、過度な期待がチーム全
体を見誤らせるリスクもある。
これまでデータ面から合理的な判断をしてきた(少なくとも決断の意図が明確
に見えた)フロントにとって、今回はこれまでの編成方針から外れた選択のよ
うに見える。ただ、致し方ない決断を迫られたとはいえ、トレード交換の相手
は自チームの状況を良く把握した上での要求といえる。今回の判断は、2012年
の優勝、ファームの選手層やペイロール全体を考慮した苦渋の決断だろう。


一方で糸井選手放出のメリットは、

ー禺蠢手の出場枠
▲撻ぅ蹇璽襪琉欺
三遊間強化

になる。膨大な利得を稼ぐ糸井選手を放出した見返りとしては物足りないかも
しれない。ただ、オリックスに比べ日本ハムには、結果だけでなくチーム編成
の上でも時間的なゆとりがあった。糸井選手の放出を、フロントも2〜3年後
には想定していたはずで、それを前倒しで取り組む決意をしたのだろう。先ほ
ども触れたが、日本ハムは膨大な利得を生み出すポジションを複数作り、チー
ム力を安定させてきた歴史がある。しかし、糸井選手の放出でそのスタイルは
(一時的かもしれないが)放棄された。ここからは、選手獲得・育成・運用な
どチーム力全てが問われる。好成績を残した日本ハムといえども、悠長にチー
ム運営をするわけにはいかないだろう。今回の件で、フロントがどのようなス
タイルを目指すのかは気になるといころだ。


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