セイバーメトリクス・リポート2 所信表明

はじめに


数理的な分析によって、客観的に確かな事実を積み重ね、野球の構造を明らかにしていく
研究−−セイバーメトリクスの日本で普及・発展への寄与を目的とした
『セイバーメトリクス・リポート』を今年も発行することができました。

野球は複雑な競技です。データ分析を用いても、わからないことは多くあります。
しかし、すべてを解明することができないから、データ分析には意味がないということ
にはなりません。重要なのは、その時点で可能な分析によって、野球の構造や選手の
能力を測定できる領域を少しでも広げていくことです。ただちに最終的な答えを導き
出されずとも、“ どの程度わからないのか” が把握できれば、それは大きな前進と
いえます。これがデータ分析の本質的な価値で、わからない部分を把握しなければ、
考察を始めることすらできないからです。

今回の『セイバーメトリクス・リポート2』では、日本のプロ野球を対象に、
選手の総合評価指標WAR(Wins Above Replacement) を算出し、発表することが
できました。セイバーメトリクスの本場アメリカでも、WAR は選手の価値を計る
度量衡として急速に認知度を高めています。この野球の構造理解に基づいた合理的な
評価を、何とか日本のプロ野球にも適用したいと長年考えていただけに、
年次報告にこの要素が盛り込めたことをうれしく思います。
WAR の算出で日本のセイバーメトリクスは新たなステージに突入すると考えています。

加えて、リポートの部分は新たな分析家を迎え、前回を上回るボリュームになっています。
年次報告として不可欠な成績予測、過去データの丹念な掘り起こしを通じた分析や
新技術によって得られたデータに関する論考など内容も多彩です。執筆を担当した
アナリストの皆さんそれぞれのアプローチと導き出された結論をお楽しみいただければ
と思います。

ここ数年、メジャーリーグではビデオカメラを用いたトラッキング技術により、
データ取得の革命が起きています。その進歩には圧倒されることも多く、日本に
おけるデータ取得の現状と比較し、もどかしさを感じることもあります。
しかし、弊社としては、分析はもちろんのこと、データ取得・情報開示の部分でも
状況の改善に努めていきます。ただ、今手に入れられるデータを着実に分析し、
知見を積み増していくことが、現状の我々にできる最善手だからです。
 
そして、トラッキング技術によるデータ取得は理想ですが、それがなければこれ以上
構造理解が進まないと断言できるところまで日本でのデータ分析は進んでいないのも
事実です。扱えるデータが制限されたこの状況で、構造を解明しようとする思考錯誤が、
歴史の浅かった日本のセイバーメトリクスに独自の思考を生み出したり、多くの人が
研究に取り組むきっかけをもたらしたと振りかえることができる未来を、アナリストの
皆さんとつくっていきたいと思います。


合同会社DELTA
代表社員 岡田友輔

先行販売追加店舗のお知らせ

昨日ご連絡いたしました
紀伊國屋書店新宿本店、新宿南店
ブックファースト新宿店
の各店舗へは無事に納品が終了し販売を開始しております。
※新宿本店では本日早速購入があったようです。

この他追加店舗として
オークスブックセンター東京ドームシティ店でも
先行販売となりました。

「プロ野球を統計学と客観分析で考えるセイバーメトリクス・リポート2」先行発売

「プロ野球を統計学と客観分析で考えるセイバーメトリクス・リポート2」(水曜社)ですが、
3月25日(月)の全国発売に先行して、21日(木)午後〜22日(金)を目安に、
新宿の3つの書店に並べていただけるようです。


★紀伊國屋書店新宿本店
http://www.kinokuniya.co.jp/store/Shinjuku-Main-Store/shopinfo.html

★紀伊國屋書店新宿南店
http://www.kinokuniya.co.jp/store/Shinjuku-South-Store/shopinfo.html

★ブックファースト新宿店
http://www.book1st.net/shinjuku/access/

近隣にお住まいの方は、ぜひ手に取ってみてください。
よろしくお願いします!

プレスリリース

報道関係者各位                     2013年3月8日
プレスリリース                   株式会社 水曜社                                
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MLBの最重要指標“WAR”をNPB向けに再設計。
プロ野球をセイバーメトリクスで考える分析リポート集第2弾発売のお知らせ
株式会社水曜社(所在地:東京都新宿区)は、
新刊『プロ野球を統計学と客観分析で考える セイバーメトリクス・リポート 2』を
2013年3月25日に刊行いたします
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
主観や経験則から離れ、統計学などに基づく客観的な判断で野球の戦略・戦術を
とらえ直す分析手法「セイバーメトリクス」。2011年アカデミー賞ノミネート作品
「マネーボール」に登場し話題となり、この考え方を導入しているオークランド・
アスレチックス、北海道日本ハムファイターズがそろって好成績を挙げるなど、
ますます注目されています。

本書は前作に続き、日本プロ野球に関する各テーマについてセイバーメトリクス
を用いて検討したリポート集であり、日本屈指のアナリストたちの見解、また見解
を導き出すまでの思考の過程を通じ、セイバーメトリクス的な野球のとらえ方を知
ることができます。

さらに新たな取り組みとして、MBLの最重要指標“WAR"を日本プロ野球向けに算出
しました。
WAR(Wins Above Replacement)"とは選手の「走・攻・守・投」についての能力を、
尺度をそろえ合算・評価する総合指標であり、アメリカの球団などの分析担当者も
重要視しています。
今回、その結果をランキング形式で紹介し個々の選手が与えた「勝利」に対する
インパクトを数値化。移籍による戦力変動、将来的展望など、はっきりとイメージ
できます。

新刊『セイバーメトリクス・リポート2』はこれからの野球の見方を変える1冊です。
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■著者:岡田友輔 (おかだ ゆうすけ)日本テレビプロ野球中継用データ制作、
スポーツデータ配信会社を経て、2011年スポーツデータ分析会社DELTAを設立。
著書に『日本ハムに学ぶ勝てる組織づくりの教科書』(講談社)
※合同会社DELTA 東京都豊島区雑司が谷3-3-25-504
URL:http://www.deltagraphs.co.jp/

■他著者:
道作:WEBサイト「日本プロ野球記録統計解析試案「Total Baseballのすすめ」」
三宅博人:BLOG「P,S,B,A BLOG」
morithy:「日本プロ野球計量分析レポート&データ集」
蛭川皓平:WEBサイト「Baseball Concrete」
高多薪吾:BLOG「MAY THE BEST TEAM WIN」
Student:BLOG「野球いじりー野球データの分析・解析」
水島仁

■書籍情報:B5判/並製/本文240頁/2,520円(税込)2013年3月25日発売

詳しい内容はWebサイトをご参照下さい。
http://www.bookdom.net/suiyosha/1400yomim/1454saber2.html

■発売:株式会社水曜社 東京都新宿区1-14-12 URL:http://www.bookdom.net/suiyosha/

【本件に関するお問い合わせ先】担当者:佐藤政実(さとうまさみ)
TEL:03-3351-8768/FAX:03-5362-7279  E-mail:sato@bookdom.net
書評用献本や書影画像の準備もございます。お気軽にお問い合わせ下さい。

セイバーメトリクス・リポート2掲載コラム【予定】

3月中旬〜下旬の発売を目指して現在編集作業中です。
ここで参加著者とリポート内容を簡単に紹介します。
タイトル・内容は変更される可能性があります。


道作
「2012年引退選手について(仮題)」
「捕手リードの検証(仮題)」
「統一球の効果(仮題)」


蛭川皓平
「2013年度成績予測」
「リリーフの本質・評価・最適配置」


三宅博人
「統一球と三振、四球」
「河田寿司研究」


高多薪吾
「Pitch f/xから見たダルビッシュ、黒田、岩隈」


Morithy
「NPB球団の戦力獲得先分析―全体概観編」


Student
「NPBにおける故障発生件数を整理する」
「BABIPを掘り下げる」
「フライの飛距離から本塁打のグレーゾーンを探る」


水島 仁
「2013年度新外国人選手紹介と活躍予想」


岡田友輔
「GM View」


蛭川皓平&岡田友輔
「WARの考え方と算出方法〜今後の課題」


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