Delta's Weekly Report Vol.24

▼第24号
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2012/8/13
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          Delta's Weekly Report

              Vol.24

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今週の目次
1.今週のピックアップニュース【高多薪吾】
2.今週のデータ分析【Student】
3.セイバーメトリクス記事紹介
4.お勧め書籍

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1.今週のプロ野球ピックアップニュース【高多薪吾】


■6位 「New era」と15歳の少年

【英文】Macho Machado Man-ny:Rookie leads O's to win
http://baltimore.orioles.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2012_08_10_kcamlb_balmlb_1&mode=recap&c_id=bal
【英文】At this rate, Adam Corder will catch 100% of Manny Machado's home runs
http://mlb.mlb.com/cutfour/index.jsp#contentId=36483850

8月に入り、メジャーリーグでは来季を見据えたプロスペクト(有望株)の昇格が増え始め
ています。なかでも最大級の注目を集めているのは、オリオールズのマニー・マチャド選
手でしょう。9日のロイヤルズ戦でメジャーデビューを果たすと、その試合でメジャー初安
打を記録。翌10日には2打席連続本塁打と「A-ロッド2世」の評判に違わぬ才能を見せつ
けました。スイングスピードが速く、振り抜いた打球はラインドライブの軌道を描く打球は
いずれも凄まじい当たり。試合後残した「New era(新しい時代の幕開けだ)」という言葉
もスケールを感じさせるものでした。
98年以降、14年連続で負け越しているオリオールズは、久々にプレーオフ進出のチャン
スをつかんでいます。そうした状況下で昇格したマチャド選手は「チームを助けるためな
らなんでもするし、そのために昇格したと思っている」と、ルーキーながら役割を把握。自
信に満ち溢れたコメントはチームを勇気づけていることでしょう。今季、ア・リーグの新人
王はエンジェルスのマイク・トラウト選手でほぼ決定との声が聞こえますが、潜在能力で
はマチャド選手も負けていないはずです。

そのマチャド選手の本塁打を2本ともキャッチしたのが、左翼席で観戦していた15歳のア
ダム・コーダー君。「まさか2本とも自分のところに跳ね返ってくるとは」と信じられない様
子ながらも、マチャド選手本人にも劣らぬ注目を浴びたこの日を「人生最高の日」と評し
ました。コーダー君は最初のホームランボールをマチャド選手に返却。マチャド選手はコ
ーダー君にサインボールとバットをプレゼントしたとのこと。メジャーリーガーの本塁打と
野球少年の話題では、96年のア・リーグ優勝決定戦で、ヤンキースのデレク・ジーター
選手の飛球を、観客席から手を伸ばしてキャッチし、本塁打を演出したジェフリー・メイヤ
ー君(当時12歳)以来の注目度でした。

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メールマガジン「Delta's Weekly Report」

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2012年08月12日のつぶやき

03:16
Baseball Prospectus | BP Unfiltered: Yu Darvish with Two Strikes http://t.co/9VAOczmB

2012年08月11日のつぶやき

21:35
ITpro EXPO 2012で講演予定 http://t.co/kzsfQxjf #jugem_blog
01:53
Chien-Ming Wang, Best Taiwanese Player in MLB History | FanGraphs Baseball http://t.co/EZBJJrtD

ITpro EXPO 2012で講演予定

10/10にITpro EXPO 2012で講演します。


http://itpro.nikkeibp.co.jp/expo/2012/forum/view.html?c=P116

講演内容は「ビッグデータ」についてです。
私自身はビッグデータについて専門的な知識を有している訳ではありませんが、
野球界(MLB)の取り組みについてお話させてもらう予定です。

アウトプットの技術革新(セイバーメトリクス)に続き、
インプットの技術革新が加わることで野球の構造理解が飛躍的に進んでいる
という内容になります。


下記が講演の概要になります。

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☆タイトル

ビッグデータが加速させる野球の構造理解
  〜セイバーメトリクスによる分析範囲の拡大


☆概要

セイバーメトリクスは野球を統計的な見地から分析し、
野球がどの様に成り立っているのか(野球の構造)を考える手法である。
1970年代にビル・ジェイムズがBaseball Abstractを刊行し、
野球データを統計的に分析することを「セイバーメトリクス」と名付け体系化していく。
(それ以前にも野球を数理的に分析する試みがなされたが、ジェイムズがその流れを本格化)

セイバーメトリクスの普及にはかなりの時間を要したが、
1990年代にはメジャー・リーグに影響を与え、
書籍『マネーボール』でも紹介されたオークランド・アスレチックスの快進撃は、
新たな思考法によるチーム編成が有効であることを証明した。

プロ野球経験者などから根強い反発はあったものの、
セイバーメトリクスが既存の見方すべてを否定するものではなく、
野球の本質を見極めようとする姿勢を経営層やフロントに評価されている。

セイバーメトリクスは(プロの世界で)チーム編成や選手評価など
チーム運用に欠かせぬものとして定着し、
(アマチュアの世界でも)民間の野球シンクタンクや市井の分析家により
新たな知見がもたらされている。


セイバーメトリクスは最終的な目標である『チームの勝利(勝率の上昇)』について、
今のところ得失点を大きくすることが最も効果的な方法であると考えている。
必然的に、チームや選手は得点や失点に関連深い能力を評価されることになる。

現在のセイバーメトリクスは、攻撃力・投手力・守備力・作戦結果などを
(ある程度のレベルまで)得点や失点の形に置き換えることに成功し、
野球の勝敗がどの様に成り立ち、
選手がチームにどの程度の勝利をもたらしたのかまで説明を試みている。

また、データ分析は『分からないこと』に対して、
「どの程度分からないのか」を理解できることが利点である。

『分からないこと』を明確にすることで、
新たなデータ取得方法や分析アプローチを最適化し続けることが出来るのだ。

これまでの『分からないこと』を理解する重要な手助けとなるのが、
野球界でも「ビッグデータ」なのである。
技術革新により大量のデータを自動的に取得できる環境が整うと、
セイバーメトリクスでこれまで評価することが難しかった能力の分析に切り込んでいる。

具体的には、カメラから自動的にデータを取得するトラッキング技術の導入により、
「投手がなぜ打たれないのか」
「球種の特性」
「守備力の視覚化」
「物理現象としての打撃」
「捕手のキャッチング能力」
などの解析が既に始まり成果を上げつつある。

大量のデータ(ビッグデータ)がセイバーメトリクスと相まって、
これまで(評価出来ず)ブラックボックスとされてきた領域に光をあて、
野球の構造理解を進めているのである。


メジャー・リーグではリーグ機構がデータ取得の環境を整え、
球団・ファンにそれを開放している。
このデータを利用して前述のシンクタンクや分析家が新たな知見を見出し、
それを球界全体に還元する非常に良い関係が成り立っている。

一方、日本のプロ野球では、データの公開が限定され、
野球の構造理解に必要なデータの取得自体が行われていない現状がある。
データ分析に対する環境や活用について日米で埋めがたい差がある。
競技の特性をより理解している方が、様々な面で有利になるのは間違いなく、
ビッグデータの活用法を真剣に考えなければならいない時代が野球界にも迫っている。

2012年08月10日のつぶやき

17:27
What is WAR good for? http://t.co/Euu4Ms2m うむ!
16:58
無事に出張終了。データ入力しながら帰りますか。 http://t.co/RN1xYpXO


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